チワン修道院
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- 4月1日
- 読了時間: 3分
更新日:4月18日
Chiwang Monastery Solukhumbu
シャーパであるサンゲ・ラマにより建立されたソルクンブにあるチベット仏教の修道院です。パプルから車で約40分、標高約2,700mほどの場所にあります。ネパール全土からたくさんの少年が学ぶために集まってきます。彼らは敷地内の寮に住み、様々な科目を学びます。休み時間にはボール遊びを楽しんでいました。

チワン修道院のはじまり
チワン修道院は1923年にシャーパであるサンゲ・ラマにより設立されました。シャーパの人々はもともとはチベットに住んでいましたが、数百年前からヒマラヤを超えて現在のネパール、ヒマラヤ周辺に徐々に移住するようになりました。比較的住みやすく、作物も育てやすいジュンベシ谷を中心にパプルなどのソル地方から移住が始まりました。ソル地方での移住が増え、そこに移住ができなくなった人々は、さらに標高の高いクンブ地方に移住するようになったそうです。ちなみにチベット仏教の修道院(Monestery)の事を英語ではゴンパ(Gompa)と表記するそうですが、シャーパの人達はグンバと言っていました。
場所と天候
ここは標高約2,700m、標高2,400mのパプルよりさらに高い場所にあります。敷地内を約1時間ほど案内してもらい、見下ろすと、あたりはすっぽりと雲に包まれていました。さっきまで真っ青な空だったのに、あっという間に雲に包まれてしまいました。本当に山の天気は変わりやすく、傘とレインコートが手放せません。1時間程歩くと、想像以上に息苦しくなりましたが、地元の人たちは全く気にしていませんでした。
修道院の昼食
1時間ほど敷地内を案内してもらった後に昼食をご馳走になりました。食事の支度は修行僧ではない男性がお手伝いしていました。修道院なので敷地内は来客以外は男性です。食事ができるまでの間、手作りのクッキーとチャイを頂きました。このクッキーはシャーパの人々の食事会にはかかせないお茶受けです。甘さ控えめの手作りクッキーで、独特な形をしています。これが、チャイとよく合います。ランチはもちろん野菜のみ。オムレツとジャガイモの炒め物、ダル(レンズ豆のスープ)とご飯を頂きました。野菜だけの食事ですが、本当にとっても美味しいタリでした。
祖母への弔いの旅
初めての修道院への訪問は数年前に亡くなった義理の祖母への弔いでした。ほんの少しのお布施で祈りを捧げてもらい、温かい昼食まで頂き、心から温かい気持ちになりました。また、やっとここに来れた!という安心感もありました。ちなみに・・・下の写真で私たちが首にかけている白い布はシャーパの文化でWelcomeとかいろいろなと意味があるみたいです。ここでもまず最初にかけてもらいました。ただ、意味はWelcomeだけではない様で、色々な場面で使われています。あんまり色々な所でもらうので、家のあちこちあちこちからこの布が出てきます。布は白以外に、黄色の時もあり、黄色地に柄があしらってあるものもあり、それぞれで意味が違うのか、特に意味がないのか・・・はよくわかりません。今度確認してみたいと思います。

寄付で学ぶ少年たち
この修道院はシャーパを始め、たくさんの人々の寄付で運営されています。お金がなくて学校へ通うことができない少年も、ここにくれば食事も部屋も提供され、思う存分学ぶことができます。彼らが信仰についてどう思っているのか、僧侶になりたいのか、今回は尋ねる機会がなかったのでわかりませんが、彼らの表情はとても幸せそうでした。
ナマステ
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